黒柴犬まろん17才

ご長寿17才の黒柴犬とのおだやかでバタバタな毎日と病気などを記録

黒柴犬まろん アレルギー性皮膚炎(2)

 

10才前後からの試行錯誤

10才前後からはたびたび悪くなり、ステロイドの使用量が増えてきました。

だいだい5日間は毎日2錠を飲み、その後は隔日で2錠を1週間と減らしていく方法でした。短期的なステロイド使用では、副作用があまりないようです。

2~3ヶ月に1度、このようなサイクルを繰り返していました。

シャンプーと一時的なステロイドでその場をしのいでいきます。

ステロイドの長期使用の副作用とは?

愛犬のためにステロイドの正しい知識を!【獣医師が解説】 | ペット生活

  • 肝機能の低下
  • 脱毛
  • 免疫の低下
  • 糖尿病

など、長期使用による注意事項がいくつかあります。

  膀胱炎を発症

ステロイドによる副作用?

一時的なステロイドとはいえ、まろんに異変が起き始めます。

 

  1. 水をたくさん飲むようになる
  2. ごはんもたくさん欲しがる(もともとかな(笑))
  3. 水を飲むからかおしっこの回数が増える
  4. おしっこに血が混じるようになる(血尿
  5. 空おしっこ(出ないのしゃがむ)が増える

獣医さんにステロイドの影響ではないか?と相談すると膀胱炎の薬でも

ステロイドが使われるから関係はないと診断されました。かゆみで身体を舐めることでバイ菌が入りやすいのでは?と言われました。抗生物質を1週間分もらうと2日くらいで効果がありすぐに良くなります。薬はもちろん最後まで飲み切りました。

ただ、心配の種がまた増えてしまった感じです・・・

抗生物質

パンに入れ込めばすぐ『ぱくっ』と食べるまろん

疑うことを知らないわんこですね。

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アトピカにチャレンジ

膀胱炎がどうもステロイドの副作用だと思っている私は、ステロイドではなく他の治療法を探し始めます。

  1. インターフェロン注射→1回数万円とかなり高額・・・
  2. アトピカ
  3. サプリなど
  4. ステロイド

できることの最後は、《アトピカ》しかありませんでした。

獣医さんにはステロイドと併用か、もしくは《アトピカ》のみでも使用できると言われたので、試してみることにしました。

アトピカ》は非ステロイド系なので安全性は高いが、値段が高額で続けられるか不安でしたが、とりあえず始めてみました。

 免疫は身体を守る大事な機能ですが、アレルギーでは免疫機能が本来は働かなくてよい物質に対して過剰に働いてしまって皮膚の炎症などを起こします。 
この過剰な免疫反応を抑えるためのお薬が免疫抑制剤であるアトピカです。 

アトピー性皮膚炎は解決困難な遺伝性と考えられており、完治が困難です。そのため治療は症状の緩和と、容態の良好な状態を維持することを目的に行われます。 

アトピカは炎症反応に関与している免疫組織の過剰な働きを抑制することによって、症状を緩和し、良好な状態を長期的に維持する効果が認められています。 

まろんには100mgを投薬します。空腹時に与え投薬後2時間は絶食というルールがありました。まずは2週間試してみました。かゆくなる回数も減り緩和されていきました。

2ヶ月ほど続けましたが、身体を掻くのがクセになっているのか・・たびたび掻くこともありました。ハゲはしないけど、毎日ぽりぽりと掻く感じで赤くなる程度です。薬を飲まなければ、毎日ぼりぼりでハゲてます。

副作用ですが、初めの方は胃に負担がかかるのか吐いたりもしましたが、長く続くことはなかったです。

2ヶ月過ぎた辺りから、1週間に数回まで量を減らしていきました。

膀胱炎には相変わらず2~3ヶ月に1度はかかっていましたので、ステロイドでもアトピカでもなるということは、腎臓に何か負担がかかっているのかも知れません。

膀胱炎の治療には食事療法

 膀胱炎になる原因を探します。

膀胱炎には主に「細菌感染」「結石や結晶」「腫瘍や外傷」の3つあるようです。まろんは頻繁になるためストルバイト結石・結晶を疑われました。ステロイドではなく、この結晶が膀胱の粘膜を傷つけ血尿になる可能性がある、ということです。

獣医さんからは食事療法を試してみるよう提案されます。

フードをロイヤルカナンのPHコントロールに変えました。

8Kgで12000円くらいとこちらも高額なフードでした・・

正直、アトピー性皮膚炎でもキツイのに、今度は膀胱炎治療のPHコントロールって・・・

しかも、このフード、食いしん坊まろんがガツガツ食べないのです。

あーこれか・・・』と、他に何ももらえないことをわかってから食べ始める。

あまり好きではないらしい・・・

ドライタイプと缶詰タイプがありましたが、缶詰めタイプの方が好きだったよう。

アトピー性皮膚炎で薬を飲んで、身体もかゆいし、膀胱炎で好きでもない治療食を食べる生活って・・・

まとめ

この頃は本当に辛い日々でした。子供が小さく病院に連れて行くのも本当に大変で、さらにまろんに気を配る日々。私は実家でも4匹犬を飼っていたため、ある程度の犬の知識は持っていました。

こんなに手もお金もかかる犬は初めてでした(笑)

アレルギー性皮膚炎のアトピカを飲んで、膀胱炎治療でPHコントロールの食事療法。ついでに、てんかん持ち。

まろんと暮らすことが辛い日々に変わっていきました。なんでこんなことになったんだろう~~~!!!

アレルギー性皮膚炎の治療は消去法で、1つ試してはまた次の方法を試して、

あれやこれやとその子に合った治療方法を探すものだと思います。

これだ!完治する!ということはないっ!と分かっていても、辛かったです。

期待しているほどは良くならないので、なんだか悔しくて泣くこともありました。私はまさに、病気のどつぼにはまっていました。

 『抜け出せない~~!』ことはない!!

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